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紙ふうせんだより

紙ふうせんだより 10月号 (2018/11/09)

2018年(平成30年) 10月  神無月月号

紙ふうせんだより

雨の後は上天気
ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。銀杏の葉が色づいて寒くなってきましたね。神無月です。俗説では八百万(やおよろず)の神が出雲に集まるので、日本中から神々が居なくなるとか。身体が寒さに慣れていないと筋肉が強張って、ぎっくり腰をやってしまうのもこの季節です。どうぞご自愛下さい。入浴時にふくらはぎなどのマッサージをしたり、ストレッチなどで腰痛を予防しましょう。また、体幹の筋肉を鍛える事も有効です。
壊れたからこそ強くなるもの
アスリートがトレーニングをして筋肉に負荷をかけると、実は筋肉に微小な破壊が生じます。その損傷が自己治癒される時、筋肉は以前よりも強くなります。これが筋トレによる筋肉強化のメカニズムです。壊れたからこそ強くなるものは、他に何があるでしょうか。
ことわざの「雨降って地固まる」は、「揉め事の後はかえって良い結果や安定した状態を保てるようになる」との教えがあります。人は雨を嫌がるものですが、その嫌なものこそが良い果報をもたらすのですから、目の前の物事に“好きだ嫌いだ”と一喜一憂するのは空回りかもしれません。類語には「雨の後は上天気」「諍い果てての契り」「喧嘩の後の兄弟名乗り」「破れりゃ固まる」などがあり、英語のことわざにも「嵐のあとに凪が来る」「うまくつながれば折れた骨は以前よりも丈夫になる」などがあります。これらの言葉の中には、「破壊と創造」や「死と再生」のように相矛盾するものが“対”になっているという考えがあります。それらは、互いに相手に勝とうと対立しながらも互いに無いところを補いあい、陰と陽のように相克(そうこく)と補完(ほかん)を繰り返しながら発展していくと考えられています。
古代から人々は考えてきました。生きている人が死ぬのはなぜだろう。春に草木が芽吹くのはなぜだろう。短い昼が長くなってまた短くなると一回りで、それを繰り返すのはなぜだろう。死んでゆく人が、その直前に清明な意識を取り戻し昔を懐かしみながら赴く事があるのはなぜだろう。万物は螺旋(らせん)のように円環しているらしい。そうなる原動力は何なのだろう。破壊の中には創造が、創造の中には破壊が、ある物事の中には一見それと矛盾するような性質も、実は種のように含まれているのではないか――。「破壊と創造」は本源的には同一のものではないのか――。古代インドでは、根源の神聖な存在が「創造、維持、破壊」という三つの機能として現れると考えました。それは「ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ」というヒンドゥー教の三大神(三神一体論)となり、この三柱の神は仏教や日本の八百万(やおよろず)の神にも取り入れられました。このようなアジアの思想の系譜が背景にあり、実際の経験でも理解しているからこそ「壊れたからこそ強くなる」という意味のことわざ多いのではないでしょうか。また、“壊れたらそれで終わり”ではつまらないし、何かが終わってしまってもそこから何かが始まっていて欲しいし、一見悪いことのように見えるものの中にもの良いことがある、と願うのが人の素直な気持ちではないでしょうか。
「それで終わり」の一面的な視点からの逆転
何かの選択を迫られた後に結果が満足だった場合、「正解だったね」と言っている方いますよね。口癖なんだと思いますが、何だか“唯一の正しい答え”に縛られているような窮屈さを感じます。ランチがおいしくなかったとしても、それは不正解を選んだ事になるのでしょうか。選択が仮に“失敗”だったとしても、そこには「私の価値観を再発見した」「自分に無い感性に気が付いた」など何らかの発見があり、必ずしも「失敗=不正解」とはなりません。破壊には創造があるように、失敗にも創造があると考えてみる事は一面的な視野を拡げてくれます。衝突を回避しては何も始まりません。失敗したらそれで終わり、喧嘩したらそれで終わり、つまずいたらもう立ち上がれない、という考えはつまらないと思うのです。
しかし今、そのつまらない考え方が蔓延しているように感じます。随分前から巷間でささやかれる“勝ち組”“負け組”もそう。絶対に自分は負け組になりたくないと怯えている者が“卑怯者”の場合、(小学校などでも見られる光景ですが)勝手にルールを作ります。自分勝手なルールで他人を一方的に裁いて卑怯な“差別”をし、自分を“勝ち組”にしようとするのです。某国会議員の “生産性が無い人に行政の支援は不要”的な主張もそうです。どうしてそんな卑しい事をと思うのですが、一度手にした“勝ち”や“権力”を絶対に手放したくないため、誰かを“負け”に突き落としたい強迫観念があるのではないかと思います。負けたら「それで終わり」では、一度“確定”したものはなかなか挽回できません。一方で、「破壊と創造」などは円環するという考えを持つ人は、「失敗は成功のもと」「七転び八起き」となります。さらには“現世”の失敗ももしかしたら、死と共に生じる再生の中で、“それは本当は失敗では無かった”という真逆の視点に立てるかもしれません。
あるご夫婦利用者さんの夫が先に旅立たれました。夫婦が共に介護が必要な状況の中での必死の介護生活でした。その大変さに奥様は、“私は昔からこの人の下女(げじょ)だった”と自嘲ぎみにこぼしていました。奥様に言わせると、午前4時頃小さな呟きが聞こえたそうです。「・・・す き」と奥様の名前を呼ばれたそうです。早朝に、あの呟きは何だったろうと夫の方を見ると亡くなっていました。「急に亡くなって寂しいけど、あの呟きを思い出したら頑張っていける…」と奥様は言われました。夫の死から再生したものは何でしょう。雨上がりには、澄んだ空気に水滴の一つ一つが光り輝き風景は新しい色合いに包まれるのです。

創造と破壊の両方を見つめる
私たちの介護は、“悪いことのように見えるものの中の良いこと”を探していく仕事です。ならば逆に、良いことのように見える中にある悪いことにも注意を払う必要があります。祖師谷の訪問介護という新しい創造の中で、何かを傷つけてはいないか、真摯に問いながら進んでいきたいと思います。

紙面研修
腰痛予防
足の疲れは腰に出ます。自転車こぎの疲労がふくらはぎなどに蓄積すると、足の筋肉が固くなり膝が十分に伸びなくなります。そのため、重心が前かがみになり、まっすぐ立とうとすると「反り腰」(慢性腰痛の原因)になってしまいます(高齢者はバランスを取ろうとして逆に腰が曲がります)。そんな時に背中を無理して伸ばしてギクッっとなるのです。

【下半身のストレッチ】
① 息を止めずにゆっくりと吐きながら伸ばしていく
② 反動・はずみはつけない
③ 伸ばす筋肉を意識する
④ 張りを感じるが痛みのない程度まで伸ばす
⑤ 20秒から30秒伸ばし続ける
⑥ 筋肉を戻すときはゆっくりとじわじわ戻っていることを意識する
⑦ 一度のストレッチングで1回から3回ほど伸ばす
←素足で壁からかかとを5㎝ほど離して真っすぐ立つ。頭、尻、背中を壁や柱にぴたっとくっつけ、と腰の隙間に手がすぽっと入り余裕があるようなら、骨盤が前傾して反り腰になっています。
【体幹を鍛える】
右のような態勢をつくり、しばらく保持します。決して反り腰にはならないように。呼吸はゆっくり行います。ただ同じ姿勢をしているだけなのに、なぜ疲れるのか?片足立ちも同じですが、体幹を支える筋肉を使っているからです。(ぷるぷるしますよ。最初は30秒も持たないかも。徐々に長くできるようにしましょう。)
身体の筋肉は、主に身体の表面にある腕や足を大きく動かす筋肉と、身体が様々な動作や姿勢をしている時に体幹を支え骨格や関節を守る筋肉(身体の内側・深層)とがあります。

★最近、出勤簿の記載漏れ・誤記入が増えています★
★十分確認した上での提出をお願いします★

①11月中旬頃から年末年始の準備に入ります。年末年始のお休み希望は、できるだけ早目(11月15日までに)にお願いいたします。(サ責が梅丘と祖師谷に分散するため、お休みの交代が難航する可能性があります。あわせて、利用者さんの年末年始のサービスの要不要などを大まかに聞いて、事務所までご連絡頂けると助かります。
②上記を伺ったらケアマネにも打診して年末年始スケジュールの作成作業に入ります。時間変更や振替の提案などがありましたら(→事務所とのコミュニケーションが必要です)、「年末年始スケジュール」(事務所へ提出用)を同封しましたので、①の情報と併せて記入し11月末まで(出来るだけ早めに)に提出をお願いします。書面で確認させて下さい。
③提出をもって、年末年始のスケジュールの確定ではありません。12月中旬には、「年末年始スケジュール」を発送します。それをご確認下さい。
④また、月末は請求業務が大変になりますので、サービス実施記録は、出勤簿に記入した上での小分け複数回の提出をお願いいたします。実施記録を月半ばで提出する際は、できるだけ、提出物と対応する「出勤簿」のコピーも一緒に提出をお願いします(祖師谷は必須)。“仮”の出勤簿として実施記録との突合せに使用します。月末には正式な出勤簿が必要です。(月末にあと1日のサービスを残すのみというような場合は、未提出となるサービスも仮記載し、鉛筆などで“仮”として頂ければ、正式の出勤簿として受領します。)
⑤寒くなると視野が狭くなり気がせいてきます。事故にはくれぐれもご注意ください。遅刻はしないように早めの行動開始をお願いします。もし訪問時間に遅れる場合は、事務所までご連絡下さい。事務所より利用者様に一報入れますので、落ち着いて移動して下さい。





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